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わが子がニートになり、「ニートになったのは、親としての自分の責任」と感じている人もいるのではないでしょうか?
親と関わる中で、自己否定されたり、過度の放任主義で育てられたりすると、肯定感が下がってしまう原因になります。
この記事では、
- ニートについて
- ニートになったのは、親のせいと感じる理由
- 親が原因以外にニートになる理由は?
- 親としてできることは?
について紹介します。
親としてニートになった理由を把握し、子どもがニートから脱出する手助けの参考になったら幸いです。
ニートとは?
イギリスで生まれたニートという言葉は、英語では「Not in Education, Employment or Training」と言い、その頭文字を取って付けられました。
イギリスでは、ニートは、16歳以上から19歳の若者が学生として学業もせず、また働いたり、職業訓練にも通わない人達の事を言います。
それが日本に伝わり、この国独自の解釈で、15歳から34歳の若者を対象に言われるようになったのです。
学業や仕事、就職活動もせず、家の仕事や家事の手伝いもしない人達の事が対象です。
ニートになったのは親のせいと感じる理由
ニートになる原因は、人により様々です。
ここでは、幼少期に親の接し方によりニートになる原因を紹介します。
親の過干渉や過保護
親が何でもやってくれると子どもは、「また、ママやパパがやってくれるからいいや」と何事に対しても人任せにしてしまう傾向があります。
過保護に育つと、何かあった時でも、「僕のせいじゃない、〇〇が言ったから」と、すぐに責任転換してしまい、次第に社会に馴染みにくくなり、ニートになってしまいます。
放任主義に育てられた
過度な放任主義の育て方をすると、子どもとしては「どうせ、誰も自分のことなんか興味なし」とか「どうせやっても、何も言ってもらえない」と思ってしまう傾向があります。
幼い時期に放任主義で育てられると、何事にもやる気が出なくなってしまいます。
例えば、受験勉強にも意欲がわかず、就職した先でも、「この仕事を精一杯やって、もっと評価してもらおう」という感情が湧かなくなってしまう人が多いのです。
自己肯定感を否定された
幼い時期に、親から何をやってもすぐに怒られたり、反対に褒められなかったりすると、子どもは、何に対しても自分にダメをつけてしまい自己肯定感が低くなってしまいます。
自己肯定感とは、自分が存在している価値を認めることです。自己肯定感が高い人は、マイナスの事柄もポジティブに考えられます。また、自己肯定感の低い人は、何事に対しても、「自分にはできない」などの感情を抱いてしまいます。
何事に対しても否定的な考え方をしてしまい、その結果、仕事や勉強への意欲が湧かなくなってしまう人が多いです。
自己肯定感は重要で、幼い時期に自己肯定感が低いまま育つと、本人自身が自己肯定感をあげたいと思わない限り、なかなか上げにくいのが現状です。
自分の意思が尊重されない経験がある
幼い時期に、親からすぐに「いや、そうじゃない」など、自分が発言した事を頻繁に否定されたり、尊重されない事が多いと、いつも「自分が言ってもまた否定されるだけ」とか「自分が意見を言ってはいけない」とマイナスにとらえてしまいます。
幼少期の事がトラウマとなり、自分の意見が発言できないケースもあります。
その結果、いつも心を閉ざしてしまい、ニートになる人が多いのです。
親が原因以外でニートになる理由は?
親の影響以外にも、ニートになるケースがあります。その原因を4つ紹介します。
不登校や中退をした経験がある
不登校や中退の原因は、家庭環境の問題やいじめを受けた経験など色々あります。
その結果、友達を作るチャンスが少なくなり、社会から孤立してしまう傾向です。
不登校や中退のまま、仕事にも付かずにそのままニートになってしまうケースが多いです。
いじめられた事がある
いじめられた子どもがニートになるケースは想像以上に多いようです。
学校、職場、友人関係などの場でいじめを受け、その傷が大きすぎると、人間不信になってしまうケースもあり、それがきっかけでニートになってしまいます。
また、近年ではネットの普及が拡大し、それに伴い悪質なネット上でのいじめが増えています。
仕事のミスや失敗をしたことがある
ニートになってしまう原因には、仕事での大きなミスや失敗した経験もあるようです。
仕事のミスが原因で、上司から怒鳴られたり、同じ職場の人から文句を言われたりした事が原因で不安が次第に強くなります。
仕事以外にも、失敗が原因でニートになってしまう人もいます。
恋愛で心の傷を負ってしまった
大好きだった人との別れなど、失恋が原因で無気力になってしまうケースもあります。
時が経ち、前向きに物事をとらえられる場合もありますが、そうでないケースの場合、何もする気が出なくなり、そのまま長期間にわたりニートになってしまう状況もあります。
親としてできることは?
いざ、自分の子供がニートになってしまうと、親としてはこれからどうしたらいいのか?と不安になってしまうのではないでしょうか?
ニートになった子どもに親としてできることを紹介します。
見守る
まず大事なことは、子どもを見守ることです。
こっちから、「こうしたらいいのでは?」子どもに提案をするのではなく、子どもがすることをそっと見ていてあげましょう。
「何を食べるのか?」とか「何をしているのか?」など日常生活をどうやって過ごしているのか観察してみてください。
親自身もつらいかもしれませんが、ご本人も同じように辛い状況なのを理解することが大切です。
焦る気持ちから、何とかしなきゃとなってては、逆効果になってしまうため、ご本人が過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
ニートの家族会に参加する
自分の子供がニートになってしまうと、子どもとの話題がなく、親御さん自身も孤独になってしまいがちです。
同じ状況の人と交流を持つことで、自分だけではなく、また同じ状況の人と話すことで新しい視野が広がっていきます。
支援会に聞く
家族の問題を自分たちだけで解決するのは意外と難しいケースが多いです。
親としても、子どもとしてもどうしていいのか分からないでいることがあるからです。
地域の福祉課に相談することで、色々な支援機関を紹介してもらえます。
本人としては、他人に言いづらいと感じるかもしれませんが、新たな一歩を踏み出すことで、今までの状況を切り開き新しい解決策が生まれる場合もあります。
まとめ
幼少期の親の接し方によって、ニートになるケースもあります。
- 親の過干渉や過保護
- 過度の放任主義で育てられた
- 何をやってもすぐに怒られる
- 自分の意思が尊重されない
上記のようなケースは、子どもの自己肯定感を下げてしまい、次第に「自分はできない」とか「どうせやっても何も言ってくれない」と思うようになってしまうのです。
また、親以外にも、不登校や中退をした経験やいじめられた事から、次第に社会から孤立するケースもあります。
まずは、親としてニートの家族会に参加したり、支援会に聞いたりしながら、前向きに考えていく事が大切です。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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