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- #公務員試験 公務員として採用されるために行われる試験のこと。
- #高卒公務員 高卒資格で受験できる公務員試験やその採用条件のこと。
- #倍率対策 公務員試験で高い倍率を突破するための勉強方法や対策のこと。
公務員になると「職場環境がよい」「収入・雇用が安定している」「キャリアアップができる」「プライベートが充実する」などのようなメリットがあります。
実は公務員は大卒じゃなくても高卒で試験を受けることができます。ただ、簡単ではありません。
こちらの記事では、高卒が公務員になるための倍率や勉強方法を解説していきます。
公務員になるには
公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があります。公務員試験を受けるのに特別な資格はありません。「高卒程度」「大卒程度」「短大・専門卒程度」という目安はありますが、基本的に学歴不問なので誰でも受験することができます。
誰でも受験できますが、求められる学力レベルを求められます。公務員試験は受験範囲も広く、採用人数も決まっているので簡単には合格できません。
公務員には「国家公務員」と「地方公務員」の2種類ある
公務員には「国家公務員」と「地方公務員」の2種類に分けられます。それぞれ業務内容が違うのでどちらを目指すか決めておく必要があります。
国家公務員
日本の三権分立は、司法、立法、行政というふうに別れています。国家公務員は司法府、立法府、行政府で活躍する公務員のことです。国全体を視野に入れて国全体に関わる業務を行います。主に中央省庁とその出先機関において業務を行い、企画立案と業務執行が必要なのでスケールの大きい仕事がほとんどです。代表的な仕事は、政策立案、法律や条令の整備、予算編成、国家・議会への対応、統計調査などがあります。
国家公務員でも様々な種類があるので一覧にまとめておきました。
・国家総合職・国家一般職・国税専門官・財務専門官・労働基準監督官・法務基準監督官・法務省専門職員・外務省専門職員・防衛省専門職員・国立国会図書館・衆議院、参議院事務局・裁判所事務官・家庭裁判所調査官補 |
地方公務員
地方公務員は、都道府県・市町村・特別区などの自治体で働く公務員の総称です。公務員の全体の80%は地方公務員です。国家公務員は中央官庁やその出張先に勤務しますが、地方公務員は、県庁や市役所などに勤務します。各自治体の総合職として採用されるので、2~3年周期でさまざまな部署へ異動します。職務内容が変わるので慣れるまでは大変ですが、幅広い職務に携われるので地方自治体に関するスキルが身に付きます。
地方公務員の主な職業は以下の通りです。
・県庁や都庁・政令指定都市の職員・市役所や公務員・町役場・村役場の職員・警察官や消防士・公立の学校職員・図書館・病院や福祉施設職員・地域の生活を支える仕事(上下水道、清掃、ごみ処理など) |
高卒は地方公務員をおすすめします
公務員には2種類ありますが、高卒で公務員を目指すなら地方公務員をおすすめします。国家公務員は国に関する仕事が多いので、試験の難易度は高く設定されています。高卒で国家公務員の試験を受けても相当な対策が必要となります。
地方公務員であれば、国家公務員に比べて試験難易度も低いので合格しやすいでしょう。高卒で地方公務員になれたら「都道府県庁」「市区町村役場」「警察官」「消防士」が就職先の候補になってきます。
都道府県庁
都道府県庁では、管轄地域の住民に行政サービスを行う施設です。仕事内容は、国と市区町村の調整や民間企業への対応などをこなします。地域の住民の意見や要望を把握し、地域の暮らしが良くなるように「政策」「条例」「予算」などを決めて実行します。決めたことを地域全体に広めていくのも都道府県庁の仕事です。
市区町村役場
法律によって市町村が行うとされている事務や市町村独自の住民サービスなどの行政事務を行うために、様々な部署があります。
市役所や町村役場の仕事内容は以下のようなものがあります。
- 戸籍や住民票に関する業務
- 税金や国民健康保険、年金に関する業務
- 福祉に関する業務
- 出生届や死亡届など各種届出の受付
- 市町村が管轄している道路や公園の管理
- 浄化水道に関する業務
警察官
警察官は、年齢が17歳以上という条件を満たしていればB区分を受験する資格があります。高卒以上と年齢の条件を満たしていれば警察官になれます。
ただ、誰でも簡単に試験に合格できるわけではありません。高卒で公務員として警察官になりたいなら、しっかりと試験への対策をしておくことがたいせつです。
消防士
高卒でも消防士になれますが、各自治体が行っている「消防士採用試験」に合格する必要があります。
消防士は基本的に地方公務員になるので、募集や採用情報は自治体のホームページをチェックするといいでしょう。
高卒の国家公務員の倍率
高卒の国家公務員の倍率を表でまとめました。
年度 | 受験者数 | 一次合格 | 最終合格 | 倍率 |
令和5年 | 7,046人 | 3,492人 | 2,538人 | 2.7倍 |
令和4年 | 8,061人 | 3,229人 | 2,341人 | 3.4倍 |
令和3年 | 9,951人 | 3,026人 | 2,187人 | 4.6倍 |
令和2年 | 12,206人 | 2,915人 | 2,187人 | 5.5倍 |
【高卒】公務員試験の勉強方法
公務員試験の勉強方法について紹介していきます。ただ独学で勉強していても合格できるか不安です。正しい勉強方法を行えば自然と自信もついてくるでしょう。
受験先を決めて狙いを絞る
公務員には、「国家公務員」と「地方公務員」の2種類になります。仕事内容や業務を調査したうえで受験先を決めましょ。
国家公務員は国に関わる仕事をおこなうので、専門的なスキルや知識を求められます。
地方公務員は、採用された自治体の中で3〜4年ほどで異動が決まります。様々な職種に携わりたい方にはおすすめです。
試験までのスケジュールを決める
試験までのスケジュールを行えば、計画的に勉強できます。公務員試験は、ギリギリになって詰め込んで勉強しても簡単には合格できません。そのためには試験日程を確認することが大切です。
国家公務員、地方公務員の高卒試験は毎年9月に行われています。自治体によっては変わってくるところもあるので、志望する詳細は必ず確認しておきましょう。
公務員試験の日程を把握できたら逆算して1年間は勉強にあてる時間を確保しましょう。1年間でさらに細かく日程設定を自分でして、教科ごとに分けて勉強しましょう。
出題数の多い「数的処理」から勉強する
高卒の方は数的処理から勉強しておくことをおすすめします。数的処理は教養試験の40~50問のうち、15問ほど出題されます。合格するためには、出題される科目でどれだけ正解できるかが大切になってきます。早めに取り組んで得意な分野にしておくと試験に自信がついてきます。
数的処理は数学的・算術的な思考力・推理力を問う問題です。主に「判断推理」「数的推理」「資料解釈」「空間把握」の4つの分野に分かれています。内容は小学校の算数、中学校の数学レベルで高校受験の難易度です。
まとめ
高卒が公務員になるための倍率や勉強方法を解説してきました。高卒で公務員になるなら、地方公務員を目指すようにしましょう。国家公務員と比べても合格率が高いので高卒でも充分合格できます。勉強期間は1年は確保しましょう。国家公務員になるのは簡単ではありません。ただ、しっかり対策をして試験に臨めば合格する確率は高くなります。高卒だけが試験を受けるのではなく、大卒も試験を受けます。大卒に勝つ為には勉強時間で上回るしかありません。試験の日程を確認して、スケジュールを考えましょう。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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