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この記事のキーワード#高卒認定試験, #免除制度, #試験科目
- #高卒認定試験 高校卒業と同等の学力を証明する国家試験のこと。
- #免除制度 一部科目が免除される仕組みのこと。
- #試験科目 高卒認定試験で受ける科目のこと。
結論から申し上げますと、高卒認定試験の受験科目は免除制度を利用することが可能なため、免除制度の条件を満たしていれば免除することができます。
そこでこの記事では高卒認定試験の免除制度について、以下の目次にそって解説していきます。
- 高卒認定試験とはそもそも何?
- 高卒認定試験の試験内容
- 高卒認定試験の試験科目の免除制度とは?
免除制度を上手く活用することで、高卒認定試験の資格を簡単に活用することも可能ですので、ぜひこの記事を参考にして、自分が高卒認定試験の免除制度に当てはまるか否か確認してみて下さい。
高卒認定試験とはそもそも何?
「高卒認定試験」は高校を卒業した際に得られる学力に相当する能力を有していることを認証する国が行う試験であり、文部科学省によって運営されています。この試験を受けることができるのは、試験年の3月31日までに16歳以上に達している人たちが対象となっており、その条件を満たせば、様々な事情で高校へ進学しなかった人・高校を途中でやめた人・学校へ通っていない人、または外国国籍の者も受験可能です。
元々は「大学入学試験検定」という名称でしたが、平成17年度から「高卒認定試験」と改称され、受験資格の基準も見直された結果、現在では広範囲の人々によってこの試験が利用されるようになりました。
高卒認定試験の試験内容
ここでは高卒認定試験の試験内容について、以下の項目に分けて解説します。
- 日程
- 科目数
- 難易度
- 形式
それぞれ試験を受験する上で、とても重要な要素になるので、高卒認定試験を受験しようか悩んでいる人は事前に確認してみることをおすすめします。
また高卒認定試験を受験しようと決めている人も、再度確認して勉強スケジュールなどに問題がないか顧みてみると良いでしょう。
高卒認定試験の日程
高卒認定試験の日程は第一回試験と第二回試験とで異なり、第一回試験は8月中の平日2日間、第二回試験は11月中の土日の2日間で開催されます。
令和6年度の高卒認定試験の日程は以下の通りです。
第一回高卒認定試験の日程(令和6年度)
出願期間:2024年4月1日(月曜日)~2024年5月7日(火曜日)
試験日程:2024年8月1日 (木曜日)、2024年8月2日(金曜日)
第二回高卒認定試験の日程(令和6年度)
出願期間:2024年7月16日(火曜日)~2024年9月6日(金曜日)
試験日程:2024年11月2日 (土曜日)、2024年11月3日(日曜日)
開催される時期によって、出願期間や願書の配布期間が大きく変わるので、受験する際には注意が必要です。
高卒認定試験の科目数
高卒認定試験の科目数は8〜9科目になり、科目の内容は以下の通りになります。
- 国語
- 数学
- 英語
- 地理
- 歴史
- 公共
- 理科
なお理科に関しては「科学と人間生活を含む、その他2科目を選択する」か「科学と人間生活以外の、その他3科目を選択する」かを選ぶことができる選択科目となっています。(なお令和5年度までは地理歴史、公民も選択科目でしたが、学習指導要領の改定に伴い令和6年度からは理科のみが選択科目になっています。)
理科の選択科目は以下の通りになります。
- 科学と人間生活
- 物理基礎
- 化学基礎
- 生物基礎
- 地学基礎
また以下の表のように、高卒認定試験の受ける日程によって受験できる科目が異なっているため、特定の科目を受験したい人は注意が必要です。
第一回高卒認定試験 | 物理基礎、現代社会もしくは政治・経済、国語、数学、英語、科学と人間生活 |
第二回高卒認定試験 | 倫理、日本史もしくは地理、世界史、生物基礎、化学基礎、地学基礎 |
ただしこの表は令和5年度までの時間割を参考にまとめたものですので、正確な情報を知りたい人は文部科学省のホームページをチェックしてみることをおすすめします。
高卒認定試験の難易度
高卒認定試験の試験範囲は高校2年生前半レベルの学力が基準となります。
ですので大学入試やセンター試験よりも問題の難易度は優しく、独学で試験勉強をしても充分に合格を狙うことができる試験難易度です。
ただ試験勉強をしていないと合格が難しくなってしまう難易度ではあるので、英語や数学などは特に計画性をきちんともって試験対策勉強をするようにしましょう。
高卒認定試験の試験の形式
高卒認定試験の回答は4択式のマークシート形式で行われます。筆記や技能面接などでは能力を問われることはないので、それらの対策を行わなくても大丈夫です。
また合格する点数は40〜50点程度であるため、一つの科目を完璧に仕上げることよりも、複数の科目を苦手なく50〜60点以上の点数が取れることが非常に重要になります。
高卒認定試験の対策を立てる際には、得意をさらに伸ばす勉強スケジュールでなく、苦手を一つ一つなくしていく勉強スケジュールを組み立てることをおすすめします。
高卒認定試験の試験科目の免除制度とは?
最後にこの項目では高卒認定試験の免除制度について、以下の項目に分けて解説していきます。
- 高校学校・高等専門学校の単位取得
- 技能審査合格
- 大検で科目を合格している
免除制度は複数利用できるケースがあり、その条件をきちんと理解できないと免除制度を利用できなくなってしまう場合があります。
以下のケースごとの免除制度の条件にしっかりと目を通して、自分が利用できる制度はあるか、または自分の苦手な科目を免除できる条件は何かを把握して、有効的に利用すると良いでしょう。
高卒認定試験の試験科目の免除ケース① 高校学校・高等専門学校の単位取得
高校に一年以上在校し勉強過程を修了している人は、単位修得証明書を発行してもらうことで、免除申請できる可能性があります。多くの場合、高校の教育課程を一年以上修了している人は3〜7科目ほど免除になる可能性がありますが、学校によって教育スケジュールがことなるので、いったん単位修得証明書を発行してもらうことをおすすめします。
高卒認定試験の試験科目の免除ケース② 技能審査合格
数検や英語検定など一部技能検定を合格し保有していると、該当する科目の試験の免除申請を行うことが出来ます。
免除申請をする際にはその技能検定の合格証書が必要になるので、免除申請に利用したい人はあらかじめ技能審査の実施団体から、合格証書を発行してもらうと良いでしょう。
高卒認定試験の試験科目の免除ケース③ 大検で科目を合格している
高卒認定試験の前身となった試験「大学入学資格検定」で合格科目がある場合も、その科目を免除することができます。
免除申請をする際には科目合格通知書が必要になるので、紛失してしまった場合は再交付の申請をするなど、手元にきちんとあるような状態にしておきましょう。
高卒認定試験の免除科目判定ツールを使ってみよう
この記事では高卒認定試験の免除制度や試験概要について解説しました。
高卒認定試験には複数のケースの免除制度があり、今まで自分が努力して合格した技能検定の資格や、学校の履修した単位を活かしやすい仕組みになっています。
免除制度を利用したい人は免除科目判定ツールを利用してみると、簡単に自分が免除できる科目を知ることができるので、興味がある人はぜひ利用してみて下さい。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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