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就職している女性の割合は、ひと昔に比べて上昇傾向にあるといわれています。一方で、学歴の違いで就職率に差があるのが現状です。
それでは、高卒女性の就業率はどれくらいなのでしょうか。
本記事では、若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」が、高卒女性の就職事情について解説します。高卒女性の平均年収やおすすめの職業、また就活が成功するコツがわかる内容です。
現在就職活動をされている方や、転職を考えている高卒女性の方は、最後まで読んで参考にしてみてください。
高卒女性の就職状況
近年、働く女性の割合は増加傾向にあるといわれますが、高卒女性の就職状況はどうなのでしょうか。まずは、高卒女性の就職状況について解説します。
高卒女性の就職率は97%
文部科学省が毎年発表している新規高等学校卒業者の就職状況によると、高卒女性の就職率は97%に達すると報告されています。データを見る限り、高校卒業後に就職を希望する女性のほとんどの人が就職できていることがわかります。
しかし、在学中の専攻学科で就職率に多少のひらきがあるのが現状です。続いては、内定率が高い専攻学科について解説します。
就職率が高い学科
就職率が高い学科は、以下の通りです。
1位:「工業」99.4%
2位:「水産」99.2%
3位:「商業」99.0%
4位:「看護」98.9%
5位:「農業」98.1%
6位:「福祉」97.9%
7位:「家庭」97.9%
8位:「総合学科」97.6%
9位:「情報」97.6%
10位:「普通」95.8%
上記のデータを見る限り、工業や水産、商業といった専門分野の学科は就職率が高いことがわかります。理由としては、高校在学中に専門知識や技術を身につけているため、就職後、即戦力になると判断されていると考えられます。
出典:文部科学省「令和4年3月新規高等学校卒業者の就職状況」
出典:文部科学省「令和4年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況」
高卒女性の平均年収
続いては、高卒女性の平均年収について解説します。就職と大学進学で悩んでいる女性は、年収面で判断するのも方法の1つです。
高卒女性の平均年収は196万8千円
厚生労働省の令和元年の学歴別にみる初任給によると、高卒女性の初任給は約16万4千円と発表されています。それをもとに平均年収を計算した場合、約196万8千円が高卒女性の平均年収です。
一方で大卒女性の平均初任給は20万6千円、平均年収が247万7千円となっており、その差は約50万4千円になっています。高卒と大卒で収入面に違いがあるのは、大学で専門分野を学んでいることが大きな理由と考えられています。
とはいえ、高卒で就職すると、自由に使えるお金を持てることや、仕事や社会経験が身につくといったメリットがあります。
高卒女性におすすめの職業
高卒女性の就職率や平均年収について解説してきましたが、職業面で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。ここでは、高卒女性におすすめの職業を紹介します。
事務職
事務職は、高卒女性に人気が高く、また仕事内容においてもおすすめといえます。事務職はデータ入力や書類作成、電話対応等のデスクワークが基本ですが、ビジネスマナーや配属された部署の仕事を理解していなければ、スムーズに作業することが難しい仕事です。
また、事務職といっても一般職や営業職など複数の種類があり、それぞれ業務内容が異なります。一方で、営業事務で入社したものの営業に興味を抱くなど、その部署の全体像がわかることから、職業に関する視野が広がるメリットがあります。
公務員
県庁や市役所の職員、公立小中学校や県立高校の事務職員、警察官や自衛官といった公務員は、高卒でなれる職業です。公務員は、収入面はもちろんのこと、福利厚生やコンプライアンスが整備されている安定した職業としておすすめといえます。
しかし、公務員になるためには公務員採用試験に合格しなければなりません。それに加えて、公務員の高卒採用枠は少なく、採用倍率が非常に高いことから難易度が高いです。そのため、早い段階から学科や面接の対策をしておくことをおすすめします。
福祉・介護職
福祉や介護職は、現場で働きながら資格の取得ができるおすすめの職業です。高齢化社会を背景に、福祉や介護職の求人数は増加傾向にあるため、就職できる可能性は高いといえます。
ヘルパーや介護福祉士の資格を取得すると、全国どこの介護施設でも働くことができます。
接客・販売業
接客業や販売業といったサービス業は、学歴および経験を問わない企業が多く、高卒女性でも就職しやすい職業です。また、専門知識や接客マナーが身につくことから、社会人としてのキャリアを培うことができます。
サービス業とはいえ、販売士などの専門的な資格があるため、やりがいを持って働くことができます。
営業職
営業職は、学歴や専門的な資格が必要ないケースが多いことから、高卒女性が就職できる職業です。ビジネスマナーを学ぶことができ、また人との出会いが多いことから、社会人としての視野を広げることができます。
収入面においても、営業職には成績に応じたインセンティブを設けている企業があるため、基本給にプラスαで高卒でも高額な収入を得るチャンスがあります。
出典:厚生労働省「令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ」
出典:厚生労働省「令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況」取りまとめ」Vol2
高卒女性が就活で成功するためのポイント
高卒女性におすすめの職業を紹介しました。高卒女性が就職できる職業は多く、またビジネスマナーが身についたり、やりがいを見つけることができます。
就職先を選ぶ際は、収入や待遇に加えて、企業のウェブサイトで紹介されている企業理念や先輩方の声を読んでみると、社内の雰囲気等がわかるのでおすすめです。続いては、高卒女性が就活で成功するためのポイントを解説します。
学歴を気にしない
高卒と大卒の平均年収には違いがあり、実際に大卒以上を条件に求人を出す企業は多いです。しかし、高卒という学歴を気にする必要はありません。学歴や経験を問わない企業は増えつつあり、また実際に就職してからは学歴以上に実力や結果、人間性が重視されます。学歴を気にせず、前向きな気持ちで就活に取り組むことが大切です。
できるだけ早く就職活動を始める
高卒で就職すると決めた時点で、すぐに就活をはじめることをおすすめします。高校在学中に得られる求人には限りがあり、就活人数が多いほど条件がよい人気の職業はすぐになくなります。
また高校卒業から就職するまでに一定の空白期間があると、企業に与える印象がよくないため、就活がうまくいかなくなることも考えられます。
自分のアピールポイントを把握する
多くの企業は、採用試験において面接を取り入れています。面接は、自分をアピールする機会であり、アピールポイントをはっきり伝えることが採用担当者に好印象を与えます。
自分の長所と短所を紙に書き出したり、身近な社会人である学校の先生や両親から自分のアピールポイントを教えてもらうなど自己分析をしてみてください。
幅広い業種を調べる
やりたいことや興味がある仕事で働けるのが一番ですが、就活中は興味がない職業にも目を向けてみてください。仕事内容を理解するにつれて興味を抱くことがあるため、就活の幅が広がり、また就職できる可能性を高める効果があります。
数年先を見越した就職活動を行う
就活中は、収入や待遇だけではなく、数年先を見越した就活を行うことが大切です。この仕事で将来どうなりたいのか、自分の働く未来を想像して就活すると、収入や待遇以上にやりがいを感じ、長く働ける素敵な企業と出会うことに繋がるはずです。
まとめ
高卒女性の平均年収やおすすめの職業、就活を成功させるコツといった就職事情について紹介してきました。
近年、高卒女性の就職率は増えており、また働き方改革やダイバーシティの促進等により、女性が仕事で活躍できる場が増えています。収入や待遇、仕事内容や社風など、幅広い視点で就職先を見極めて、長く働ける職場を見つけてみてください。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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